2025.5.2 vol.573
店長教育とおもてなし力で
飲食店の人手不足を解決する
飲食店コンサルタントの結城です
ゴールデンウィークの中日
きっと今日はどこのお店も
お客様で溢れているのではないでしょうか?
こうした日は人手不足で大変
シフトが甘いと
既に勤務してくれている
アルバイトさんに延長して貰ったり
休憩時間をずらして貰ったりと
アルバイトさんに協力してもらわないと
乗り切れません
協力的なスタッフさんがいてくれないと
お客様に迷惑をかけるだけでなく
スタッフがいなくっても
お客様の列はなくならず
呼び鈴はあちこちで鳴り響き
オーダー伝票は止まる気配がない
デシャップ台には料理が溢れ
今すぐこの場から去りたい・・・・
そんな
地獄のような風景が広がってしまいます
今回は、そんな繁忙期に
アルバイトさんへ延長や休憩の調整を
お願いする時の“伝え方の工夫”について
現場経験からまとめてみました。
それは誰のせい?!
『スタッフがあまり協力的じゃない』
そんな風に自店舗のスタッフを
悪くいう店長がいます
それってスタッフさんが
悪いんでしょうか!?
私は店長にも理由があると思っています
それは日頃の行いと
伝え方の問題です
そもそも延長とか
休憩の移動をしないといけないのは
店長のシフトが甘いからです
それを協力してくれないって
人のせいにする事が
間違っていると思いませんか?!
そういう考え方は
言葉に出てしまうものです
それをアルバイトさんも察知して
自分を大事にして貰えてない
もののように扱われるなら知らない
そんな人に自分の予定を変更してまで
無理する必要はない
そんな風に誰でも
思ってしまいますよね・・・
伝え方にはルールがある
1. いきなりお願いしない、まず「状況共有」から
✕「悪いけど延長してくれない?」
◎「今日は予想より来客が多くて
このままだとラストまで
2人で回すことになりそうなの…」
悪い例にあるような言い方は
こんなに忙しいんだから
残って当然だよねという
大事に扱われてない感じを受けてしまいます
しっかりと状況を説明することで
「お願い」に対する納得感が出ます。
2. “選択肢”を提示して、押し付け感を減らす
◎「もし予定がなければ、1時間だけ延長お願いできるかな?
もしくは15分休憩後ろにずらすだけでも助かるんだけど…」
「延長」か「休憩をずらす」か
どちらかでOKと伝えることで
相手に決定権を与えられます。
よっぽどの理由がない限りは
自分で新たな選択肢をつくって
「どっちも無理です!」とは
言いづらくなります。
3. 「感謝+後日への配慮」を忘れずに
◎「本当に助かりました!
またシフトの希望、優先するから遠慮なく言ってね」
協力してくれたことに対して
感謝と“次回の見返り”があると
次のお願いも通りやすくなります。
注意して欲しいのは
お願いはするけど
お礼を言わない自己中な人
以外と多いです
延長してっていうから
無理してしたのに
「おつかれ」の一言しか
言われない・・
こうした小さな不満は
いつか爆発します
4. 番外編:「無理なら無理でいい」と伝える勇気
◎「もちろん、無理しないで
予定があるなら今日は大丈夫!」
プレッシャーを与えすぎると
後のモチベーションに響きます。
“気持ちよく断れる環境”が
結果的に「協力してもいいな」と
思わせる土台になります。
こうしたお願いは
今日だけのことじゃありません
もしスタッフが非協力的というなら
それは今までの行いが悪いんです
お願いの仕方ひとつで
アルバイトさんの「協力してあげたい」
という気持ちは大きく変わります。
相手の立場にたって考える
多くの店長は
正社員として働いていて
仕事の日には
他に予定を入れてない人が多いと思います
しかしながら
パート、アルバイトさんは副業です
主婦でも家事のスケジュールや
子どものお迎えや
家族との約束など
予定があります
それをこんなに忙しいんだから
帰れると思うなよ
って圧力的な言い方をするのは
相手の立場に全く立ってません
こうした店長は
接客もできない人が多いんですよね
気配りが足りない
人手不足なのは
退職者が多いからであって
世の中の流れがそうだからと
甘えないでください
こういう忙しい時こそ
笑顔で働き
仕事終わりには
アルバイトさんにしっかり感謝を伝え
ちゃんとお疲れ様!と目を見て言う
繁忙期こそ
言葉の工夫と信頼関係の積み重ねが大切です
ではまた明日。