那覇空港の“英断”に学ぶ。飲食店の意思決定力とは?

2025.11.25  vol.782

 

小さな飲食店の味方になりたい

カエルカンパニーの結城です。

 

 

予定通り午前中に断水が解消された

沖縄県内です。

 

 

 

 

 

こうした時の意思決定のスピード

明暗を生みますね。

 

 

 

 

こうした時

社長、副社長、店長、料理長と

「長」がつく役職に就く人の

リスクヘッジ能力と

マネージメント能力

サバイバル能力が問われます。

 

 

 

那覇空港の決断

断水が決まった時

那覇空港では貯水があるので

25日中に復旧すれば大丈夫と発表しました。

 

【沖縄で断水】那覇空港も節水呼びかけ 断水した場合の供給能力は1日分 | 沖縄タイムス+プラス
沖縄本島広範囲での断水発表を受け、那覇空港ビルディングは24日、那覇空港の館内アナウンスで節水を呼びかける。万一空港が断水となった場合でも、飲食店への供給を含めて1日分の供給能力はあるとし、担当者は「本日中に復旧すれば大丈夫だ」と見込む。

 

 

11/24 (月)15:30

 

那覇空港の飲食店を

翌日25日全店休業のお知らせが流れました。

 

【沖縄で断水】那覇空港内の飲食店全店、25日の営業とりやめ 物販店は営業 | 沖縄タイムス+プラス
沖縄本島の広範囲で断水が見込まれることを受け、那覇空港ビルディングは、那覇空港内の飲食店全店で25日の営業をとりやめることを決めた。物販店は営業を続けるが、ソフトクリームなど水を使う一部商品の販売も停止する。24日午後3時半過ぎに各店舗へメ...

 

 

11/24(月)17:30

25日中には復旧の見通しという

情報が流れました。

 

【速報】沖縄の断水、あす25日午前中にも解消へ 県が25日送水再開と発表 | 沖縄タイムス+プラス
沖縄県本島北部のダムと浄水場をつなぐ水道管が漏水し、県内の広域で断水する可能性がある問題で、沖縄県は24日午後5時から県危機管理対策本部会議を開き、断水は25日午前中にも解消される見通しであることを公表した。企業局から各市町村へ25日午前中...

 

 

この流れだけを見ると

25日中に復旧するなら

空港の飲食店は営業できたんじゃないの?!って

思う人もいると思います。

 

 

でも私は英断だと思いました。

 

 

 

 

なぜなら、夕方になって

「明日は休業してください」と

言われるよりは

 

 

ランチタイム開けのタイミングで

言われた方が

仕入れや仕込みやシフトの調整が

まだ間に合う所も多いかと。

 

 

そして夕方になっても

復旧が決定したわけではなく

「見通し」としか発表がない。

 

 

 

 

何が起きるかわかりません。

 

 

25日中に復旧しなかった場合

空港のトイレも使えなくなる

飛行機の整備にも汚物処理にも影響がある。

 

 

そんな事態になれば

実質的に運航に大きな影響が出る

 

 

 

 

なので飲食店を閉める事で

1日しか持たない貯水を

2日もたせる事ができるかもしれない。

 

 

 

1日飲食店を営業しない被害総額は

凄い金額だと思います。

 

 

だけど空港としての在り方を貫いた

リスクヘッジを最大限に考えられた

英断だったと思います。

 

 

皆さんのお店ではどんな

意思決定をされましたでしょうか?

 

 

日頃から意思決定能力を磨く

 

私はこうした”意思決定”に触れる瞬間が

大好きです。

 

 

なぜならそこに

その人の価値観や覚悟が

全部詰まっているからです。

 

 

 

 

常にこの意思決定脳能力は

磨く事をおすすめします。

 

 

”意思決定能力は才能ではなく

  鍛えるものです”

 

 

日々飲食店では「決断の嵐」!

 

 

 

 

私は店長になりたての頃

1日何度も何度も

 

 

「店長〜!!」って

スタッフから呼ばれる声に

逃げ出したくなる日々でした。

 

 

 

現場=「決断の嵐」ですよね。

 

 

 

 

仕込み量をどうするか?

ロス食材を捨てるかどうか?

新人さんをいつシフトに入れるか?

メニューを増やすか、減らすか。

クレームをどう収束するか

レジ金が合わない〆をどうするか

SNSに何を投稿するか・・・・

 

 

こうした日々の決断が

意思決定能力を磨いていきます。

 

 

意思決定能力を鍛える3つの方法

① 目的を先に決める

 

迷う原因のほとんどは

”目的が不明確”だから

どうして良いか分からないんです。

 

 

 

 

それはお客様にとってどうなのか?

売上をUPするのに必要なのか?

スタッフを育成する事が目的なのか?

コスト削減が目的なのか?

 

 

自分が向かう方向を明確にできてないと

迷います。

 

 

 

 

那覇空港の決断でも

目先の売上を目的にすると

本質を失っていたかもしれません。

 

 

この決断は

店長にはできない。

オーナーにしかできない決定だとも思います。

 

 

② 期限を決める

 

決断には締切が必要です。

ダラダラ考える人は成長しません。

 

 

最初に思ったインスピレーションが重要で

その後いくら考えても

誰に聞いても最初の印象が変わる事は

少ないんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

また決断にはタイミングがあります。

決定時期を謝るだけで

株の売買のように大損害にもなりかねません。

 

 

③ 判断基準を持つ

 

 

ここは「理念」に関わる重要な部分です。

 

 

お客様にとってプラスかどうか。

スタッフに負担にならないか。

利益率はどうか。

 

 

軸となる理念の元に

判断基準が3つあると迷いにくいです。

 

 

 

 

今日のような予測不能な出来事は

私たちの「意思決定力」を

確実に鍛えてくれます。

 


どんな決断であっても

それを選んだのは自分自身。

 

 

 

 

だからこそ——

 


その決断に自信を持って

次の一歩を踏み出してほしいと思います。

 

 

 

 

昨日断水するっていって

3連休最後の華型営業を

泣く泣く締めたお店もあったかと。

 

 

結果、断水しなかった。

 

 

 

 

 

あんな短時間で準備もできませんから

泣く泣く営業しない決断をしたお店は

悔しくてたまらないでしょう。

 

 

実際に沖縄では

何度も昔は断水するってしなかった事も

あったそうなので

 

 

老舗のお店は

判断に有効な経験値があったかも

しれないですね。

 

 

 


こうした意思決定は

毎日の小さな積み重ねで磨かれる

“経営の筋肉”です。

 

 

あなたが選んだ一つの判断が
必ず未来のお店を強くします。

 

 

ひとまず断水解消されて良かったです。

復旧に尽力いただきました皆様

ありがとうございました。

 

 

ではまた明日。

 

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