そこに“アイデンティティ”はありますか?

2025.11.23  vol.780

 

 

小さな飲食店の味方になりたい

カエルカンパニーの結城です。

 

 

今日は北中城の村民劇

「比嘉太郎物語〜ガジュマルの下で」

観に行きました。

 

 

 

 

地元の英雄の実話

 

今回の劇は戦後80年

ハワイ移民125年を記念して開催されたもの

 

 

劇の主人公「比嘉トーマス太郎」

北中城村島袋にルーツを持ち

戦後沖縄の救援活動を担うとともに

ハワイ日系人社会で日経人民の権利獲得に奔走した方。

 

 

 

 

戦前に貧しかった沖縄では

出稼ぎにハワイなど国外へ行く移民が

多くいました。

 

 

そこで生まれた移民2世の比嘉太郎さんは

それから戦争が始まると

アメリカ兵として戦争に参加。

 

 

 

 

日系アメリカ人は1番最初に特攻し

次に黒人、白人は最後。

「白人の弾除け」とも言われていた。

 

 

 

 

ウチナンチューの仲間の戦死を経験し

悲しみにくれる中、戦争は沖縄戦に突入。

 

 

日本人なのか?!

アメリカ人なのか?!

ウチナンチューなのか?!

 

 

頭の中を自分は何ものなのか?
何をすれば良いのか。

分からなくなる日々を過ごしたそうです。

 

 

 

 

沖縄のために生きると決める

 

悲しみと苦悩の中

沖縄のためにと

沖縄戦にアメリカ軍の通訳兵として参加を決意。

 

 

 

 

1人でも多くのウチナンチューを救いたいと

ガマを回って自決しないように

うちなー口で説得を繰り返したり

アメリカ中を回って講演をされたそうです。

 

 

戦後は、貧しい沖縄に

ハワイから衣類などの生活品を集めて

救援物資や豚を送る中心人物として活躍。

 

 

この話は

「海から豚がやってきた」という

豚550頭をハワイから沖縄に送った話として

沖縄では有名な話だそう

 

 

うるま市教育委員会HPより

 

 

そんな北中城の英雄の物語とあって

2日間のチケットは完売!

すごい人でした。

 

 

 

 

沖縄の人の心の強さ

 

比嘉太郎の足跡を

貴重な写真も交えて描く村民劇では

太郎さんの沖縄愛を強く感じました。

 

 

沖縄のためなら

自分の事は二の次になる。

 

 

沖縄のためにできる事を

いつもいつも考えている人生だった。

 

 

 

 

これって沖縄の人の心の中には

常にあって、内地から来た人には

決して入れない愛国心があります。

 

 

広島の人が「世界平和」を伝えていく事が

広島人の使命だと小さな時から教わって育ち

ずっとそれを考えているのと似てるなあと

いつも思います。

 

 

それは”アイデンティティ”ですね。

“存在意義・動く理由” です。

 

 

アイデンティティは変わらない

 

比嘉太郎さんの生き方を見ていると
いつも軸はひとつだけでした。

 

「沖縄のために、自分は何ができるか」

 

 

この揺るがない想いが、
戦場でも、戦後でも、ハワイでも
行動の基準になっていました。

 

 

 

 

実はこれは

飲食店の店長やオーナーも同じです。

 

 

お店がうまくいかない理由の一つは、
“何のためにこの店をやるのか”
という軸が曖昧になってしまうこと。

 

 

 

スタッフの育成も、接客も、メニューも、
すべてはその軸から生まれます。

 

 

アイデンティティがある店は、強い。
アイデンティティがあるリーダーは、ブレない。

 

 

 

 

今日の村民劇に触れて、
北中城の人たち

沖縄の人たちが胸の奥に持っている
“誇り”のようなものを感じました。

 


その想いが、この先もそっと

受け継がれていくといいな…
そんな気持ちになりました。

 

 

 

 

チケットを手配してくれた

琉球舞踊の福島千枝さん

ありがとうございました。

 

ではまた明日✨️

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